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2016年6月 9日 (木)

映画「天国は本当にある」を見ました。感想など。

6月9日(木) 予報は雨だったのですが、降らず。


さて、先日書きました、映画「神は死んだのか?」と一緒に借りてきた、

「天国は、本当にある」

公式ホームページは、こちらをクリック。


この映画は、事実を元に書かれた原作本から、作られた映画です。

私は、まずこの原作本を読んでいたのですが、

それでも、よくできた映画だなあ、と思わされました。

これも、ネタバレしてもかまわないでしょう。

内容も織り交ぜて、簡潔に書きたいと思います。



3歳の少年、コルトン君が重症の虫垂炎になって、瀕死の状況で手術を受けます。

何とか命をとりとめるのですが、その後、コルトン君は不思議なことを言い出します。

「天国に行って、イエス様に会った。」など。

このストーリーと、ちょうど、この家族の生活が大変な様子とが、合わさって、

単純に「フィクションの映画」としても、しっとりした良い映画なのですが、

これが、じっさいに起こった出来事なのが驚きです。

いい映画でした。


本では、虫垂炎の手術あたりのボリュームが大きかったように思うのですが、

映画では、そのあたりはさらっと通過して、

家族の大変な状況が回復していく様子に、

コルトン少年の証言が織り交ぜられて「いい話」に仕上がっていました。




さて、ここからは、いくつか懸念(けねん)を。

映画の冒頭、片目が大きくクローズアップされます。

「これは何なのだろう?」と思わせておいて、最後の最後で、

これが、コルトン君と同じような経験をした、

つまり、天国へ行った、南米の女の子が描いているイエス様の絵だとわかるのですが、

ねえ。

何だか。

「片目」は、私は、アレルギーがありまして、

これは、フリーメーソンやもっと古くからある宗教のシンボルなのです。

いろいろな映画や音楽映像などに出てきます。

なぜ、これがここに出てくるのか?

プロデューサーに、TDジェイクスという巨大教会(メガチャーチ)の牧師がいながら、

なぜ、あえて、これを出してきたのかなあ。

両目でもよかったのに。


コルトン君の両親(牧師)の役をした俳優さんは、一般の映画にも出演されている方だそうで、

そういう意味では、この映画は、一般向けの映画ですね。

クリスチャンの価値観がすみずみまで行きわたっていない。

(映画「ソウル・サーファー」とは、ちょっと違いますね。)




映画の中で、「あれ?」と思ったのが、

私も牧師ですから、ある程度キリスト教会の状況がわかるのですが、

コルトン少年の両親は、教会の牧師でありながら、低い給料のため、

他の仕事をしながら生活を支えています。

しかし。

この教会は、少なくとも20-30人のメンバーがいます。

大事な場面では、100人以上が礼拝に出席しています。

これだけの教会員がいれば、牧師家族の生活を支えることは、可能だと思います。

なんで、別の仕事をしなければならんほど、給料が少なかったのかなあ。

アメリカでは、教会への献金は、税金の控除対象ですから、献金しやすいはずなのに。

そんなことを、夫婦で話しました。



もうひとつ。

今、キリスト教世界では、ユーチューブなどで、

「私は、天国へ行ってきた」「地獄も見せられた!」

「イエス様のことを伝えるように、言われた!」

などの映像がたくさんあるほか、

本やホームページもいっぱいあります。

こういうもので、知り合いのクリスチャンは、

「すごい!信仰が励まされた!」とか、

「目を覚まされた!よかった!」

などの感想を言われる方もあります。

しかし、

私は、非常に懐疑的です。疑っています。

きつい言い方をすれば、「惑わし」「信仰をそらすもの」ではないか、と。

聖書によれば、いわゆる「地獄」は火の池ですが真っ暗で何も見えない場所です。

そして、世の終わりが来るまで、そこに入れられる人はいません。

なのに、「地獄に〇〇がいたのを見た!」と言うのは、おかしい。

(「ハデス」と、「ゲヘナ」の区別が英語であいまいなことも、問題の原因かも。)

聖書がクリスチャンの基準であり、それ以上のことは基準にならないのですが、

「天国は、こうだった」「地獄はこうだった」と、付け足すのは違うと思うのです。

コルトン少年は、天国には行きましたが、地獄には行ってません。

コルトン君の両親は、牧師で、息子の証言に非常に慎重でした。

ですから、この映画になった出来事は真実だろうと思います。

しかし、おかしいものも、世の中にはたくさん出回っているだろうと思います。

クリスチャンは、見分けなければならない。

振り回されないように、注意しなければならないと思います。





以上、映画の感想でした。では。また。






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