映画「天国は本当にある」を見ました。感想など。
6月9日(木) 予報は雨だったのですが、降らず。
さて、先日書きました、映画「神は死んだのか?」と一緒に借りてきた、
「天国は、本当にある」
公式ホームページは、こちらをクリック。
この映画は、事実を元に書かれた原作本から、作られた映画です。
私は、まずこの原作本を読んでいたのですが、
それでも、よくできた映画だなあ、と思わされました。
これも、ネタバレしてもかまわないでしょう。
内容も織り交ぜて、簡潔に書きたいと思います。
3歳の少年、コルトン君が重症の虫垂炎になって、瀕死の状況で手術を受けます。
何とか命をとりとめるのですが、その後、コルトン君は不思議なことを言い出します。
「天国に行って、イエス様に会った。」など。
このストーリーと、ちょうど、この家族の生活が大変な様子とが、合わさって、
単純に「フィクションの映画」としても、しっとりした良い映画なのですが、
これが、じっさいに起こった出来事なのが驚きです。
いい映画でした。
本では、虫垂炎の手術あたりのボリュームが大きかったように思うのですが、
映画では、そのあたりはさらっと通過して、
家族の大変な状況が回復していく様子に、
コルトン少年の証言が織り交ぜられて「いい話」に仕上がっていました。
さて、ここからは、いくつか懸念(けねん)を。
映画の冒頭、片目が大きくクローズアップされます。
「これは何なのだろう?」と思わせておいて、最後の最後で、
これが、コルトン君と同じような経験をした、
つまり、天国へ行った、南米の女の子が描いているイエス様の絵だとわかるのですが、
ねえ。
何だか。
「片目」は、私は、アレルギーがありまして、
これは、フリーメーソンやもっと古くからある宗教のシンボルなのです。
いろいろな映画や音楽映像などに出てきます。
なぜ、これがここに出てくるのか?
プロデューサーに、TDジェイクスという巨大教会(メガチャーチ)の牧師がいながら、
なぜ、あえて、これを出してきたのかなあ。
両目でもよかったのに。
コルトン君の両親(牧師)の役をした俳優さんは、一般の映画にも出演されている方だそうで、
そういう意味では、この映画は、一般向けの映画ですね。
クリスチャンの価値観がすみずみまで行きわたっていない。
(映画「ソウル・サーファー」とは、ちょっと違いますね。)
映画の中で、「あれ?」と思ったのが、
私も牧師ですから、ある程度キリスト教会の状況がわかるのですが、
コルトン少年の両親は、教会の牧師でありながら、低い給料のため、
他の仕事をしながら生活を支えています。
しかし。
この教会は、少なくとも20-30人のメンバーがいます。
大事な場面では、100人以上が礼拝に出席しています。
これだけの教会員がいれば、牧師家族の生活を支えることは、可能だと思います。
なんで、別の仕事をしなければならんほど、給料が少なかったのかなあ。
アメリカでは、教会への献金は、税金の控除対象ですから、献金しやすいはずなのに。
そんなことを、夫婦で話しました。
もうひとつ。
今、キリスト教世界では、ユーチューブなどで、
「私は、天国へ行ってきた」「地獄も見せられた!」
「イエス様のことを伝えるように、言われた!」
などの映像がたくさんあるほか、
本やホームページもいっぱいあります。
こういうもので、知り合いのクリスチャンは、
「すごい!信仰が励まされた!」とか、
「目を覚まされた!よかった!」
などの感想を言われる方もあります。
しかし、
私は、非常に懐疑的です。疑っています。
きつい言い方をすれば、「惑わし」「信仰をそらすもの」ではないか、と。
聖書によれば、いわゆる「地獄」は火の池ですが真っ暗で何も見えない場所です。
そして、世の終わりが来るまで、そこに入れられる人はいません。
なのに、「地獄に〇〇がいたのを見た!」と言うのは、おかしい。
(「ハデス」と、「ゲヘナ」の区別が英語であいまいなことも、問題の原因かも。)
聖書がクリスチャンの基準であり、それ以上のことは基準にならないのですが、
「天国は、こうだった」「地獄はこうだった」と、付け足すのは違うと思うのです。
コルトン少年は、天国には行きましたが、地獄には行ってません。
コルトン君の両親は、牧師で、息子の証言に非常に慎重でした。
ですから、この映画になった出来事は真実だろうと思います。
しかし、おかしいものも、世の中にはたくさん出回っているだろうと思います。
クリスチャンは、見分けなければならない。
振り回されないように、注意しなければならないと思います。
以上、映画の感想でした。では。また。
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